01 — ケーススタディ
あなたなら、どうする?
プロジェクトが揺れたとき、何が起きて、進行の責任者は何を選んだのか。全26ケース・6カテゴリ。 それぞれに判断の分岐があります。正解当てではなく、すべての選択肢の帰結を読み比べる場所です。
品質と納品5 ケース
検収の1週間前、すべてが崩れた
不具合の報告は、いつも一番聞きたくないタイミングでやってくる。公開直前に始まった崩壊と、そこからの生還の記録。
CASE 02公開したのに、誰からも見つけてもらえない
直すのに要したのは30分。それでも信頼の回復には、その何十倍もかかりました。技術の問題と信頼の問題は、別々に燃えるという話。
CASE 06検証用のままの状態が、本番に紛れ込んだ
申し込みができない状態が、1ヶ月続いていました。しかも誰も気づかなかった。準備用と本番用の差分は、静かに時を待つ爆弾です。
CASE 07緊急対応が、次の事故を生んだ
手順のない作業は、焦っている人ほど間違えます。「イレギュラーだから手順がない」は、イレギュラー用の手順を作っていないだけ。
CASE 08責任分界点の向こう側で、処理が抜け落ちた
「先方のスコープだから見なくていい」——その線の向こう側で、ユーザーは実際に困っています。分界点をまたぐ仕様は、両側から突合しない限り必ずズレる。
契約と合意6 ケース
「依頼があってから対応」という、契約の穴
その障害の原因は、コードでも設計でもなく、契約書の一文でした。誰も悪くないのに、誰かが困る。そういう故障の話。
CASE 09その予防的な対応は、保守なのか、方針変更なのか
世の中で起きた事故は、自分の案件の契約問題として跳ね返ってきます。「予防的な対応の費用は誰が持つか」は、事故が起きる前にしか決められない。
CASE 10保守の時間は、保険と財布を兼ねられない
保守プランの中で改善もやってあげたい。その優しさが、障害が起きた日に牙をむきます。
CASE 11説明できない工数は、請求できない工数
「進められるところから進める」は善意です。ただしFIX管理とセットでなければ、その善意は数ヶ月後、説明できない工数として返ってきます。
CASE 12契約終了後のトラブルを、どこまで面倒を見るか
「ちょっと見てもらえますか」は、“ずっと見てもらえる”という既成事実化への入り口です。善意の同席と、作業の受託は、明確に分ける。
CASE 13要件が出てこないのに、公開日だけが決まっている
相手の業界の常識は、こちらの見積もりの常識と違います。その翻訳もPMの仕事。ただし、翻訳できないものは契約書に書く。
期待値の管理3 ケース
コントロールできない要素3 ケース
複数社での協業5 ケース
自分がいない会議室で、納期がズレた
「機能に関係ないから、出なくていい会議」は存在しません。納期は、雑談の中でズレる。
CASE 19「バッファ」という言葉が、2つの意味を持っていた
「バッファ」「調整」「軽微な修正」。すべて翻訳が必要な言葉です。会社をまたぐと、抽象名詞は必ず別の意味で運ばれる。
CASE 20誰も、そのスケジュールを管理していなかった
責任の空白は、問題が起きて初めて可視化されます。キックオフの時点で「誰が何を管理するか」を名指しで決める。
CASE 21引き継ぎ初日、いきなりファシリテーター
引き継ぎとは、資料を渡すことではありません。その場で意思決定できる状態を、受け渡すことです。
CASE 22「何に時間がかかっているのか、分からない」
透明性への違和感は、問題が小さいうちに拾って、構造で解消する。対症療法だけでは必ず再発します。
スコープと変更4 ケース
終盤に来た、「サービス名を変えたいかもしれない」
「検討中」は無料に見えて、チームの前提を蝕みます。決まらない変更は、決めないコストを可視化する。
CASE 24「対応不要」のはずのものが、動かなかった
「候補」と「確定」の区別、そして「対応不要」という便利な言葉。時間が経つほど、それは事実に化けます。
CASE 25後から来る専門家の席を、先に作っておく
これは、トラブルにならなかった話です。後から参画するステークホルダーは、席を先に設計しておけば、脅威になりません。
CASE 26綺麗な撤収も、プロジェクトの一部
終わり方は、次の受注の営業資料です。引き継ぎを「工数」ではなく「成果物」として設計する。
本サイトのケーススタディは、プロジェクトの現場で起こりがちな状況を再構成したものです。特定の企業・団体・案件を指すものではありません。