PMきほんラボ

CASE 11契約と合意

説明できない工数は、請求できない工数

「進められるところから進める」は善意です。ただしFIX管理とセットでなければ、その善意は数ヶ月後、説明できない工数として返ってきます。

状況

あなたは、ある新規開発の案件を担当しています。要件の確定が遅れているものの、スケジュールは動かせない。そこで担当チームは「進められるところから」作業を先行させました。

その後、デザインに変更が入り、先行着手した箇所に手戻りが発生します。追加工数として、数十人日を請求することになりました。

——ここでクライアントから質問が来ます。「この数人日分は、何にかかったものですか?」

答えようとして、気づきます。どの画面が着手済みで、どのデザインがFIX済みだったのか、誰も把握していませんでした。

あなたなら、どうする?

説明を求められています。どうしますか。 — 選ぶと、その選択の「ありがちな帰結」が開きます。正解当てではありません。全部読み比べてください。

— 残り 3 件の帰結が未読です —

実際の顛末

説明のつかない工数は請求せず、自社で吸収しました。以後、デザインFIXの日付管理と、着手済み画面の台帳化を運用に組み込んでいます。

「進められるところから進める」は、FIX管理とセットでなければ、工数のブラックボックスを生みます。そしてブラックボックスの中身は、請求の場面で必ず問われます。

このケースの教訓

  • 説明できない工数は、請求できない工数。
  • 「進められるところから進める」は、FIX管理とセットで初めて成立する。
  • 曖昧な説明は、その項目だけでなく請求全体の信用を削る。

持ち帰りチェックリスト

  • デザイン・仕様のFIX日付が記録されているか
  • 着手済みの範囲が、台帳として可視化されているか
  • 先行着手する場合、手戻りが発生したときの費用の扱いを合意しているか

同じ穴が自分の案件にもないか、16項目で点検できます(登録不要・約3分)。

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NEXT STEP

こうした事故は、担当者の能力ではなく「孤立」から起きます。

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本サイトのケーススタディは、プロジェクトの現場で起こりがちな状況を再構成したものです。特定の企業・団体・案件を指すものではありません。