CASE 07 / 品質と納品
緊急対応が、次の事故を生んだ
手順のない作業は、焦っている人ほど間違えます。「イレギュラーだから手順がない」は、イレギュラー用の手順を作っていないだけ。
状況
あなたは、あるサービスの運用を担当しています。ある日、同じ利用者に同じ通知が何度も届いてしまう不具合が発生しました。利用者からの声も上がり始めています。
チームは緊急の対応で即座に対処。不具合は収まりました。
——ところが数時間後、今度はサービス内の主要な情報が表示されなくなる、という別の事故が発生します。原因は、緊急対応の作業を、直近の更新が反映されていない古い状態を元に行っていたこと。通常の進め方にはない、イレギュラーな作業でのヒューマンエラーでした。
あなたなら、どうする?
二次的な事故の再発防止を、どう設計しますか。 — 選ぶと、その選択の「ありがちな帰結」が開きます。正解当てではありません。全部読み比べてください。
— 残り 3 件の帰結が未読です —
実際の顛末
緊急対応の手順を制定しました。基点は必ず最新の本番の状態とすること、緊急対応した内容は必ず通常の流れに戻すこと。イレギュラー対応のための、平常時の手順です。
緊急時こそ、手順が要る。「イレギュラーだから手順がない」のではなく、イレギュラー用の手順を作っていないだけでした。
このケースの教訓
- 緊急時の対策は「注意」ではなく「手順」。焦っている人から判断を取り上げる。
- イレギュラー対応にも、平常時のうちに手順を用意しておく。
- 一次的な事故の対応が二次的な事故を生む構造は、多くの現場で共通している。
持ち帰りチェックリスト
- 緊急対応の手順書は、平常時に整備されているか
- 緊急時に「何を基点に作業するか」が明示的に決まっているか
- 緊急対応した内容が、通常の流れに戻る導線は定義されているか
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こうした事故は、担当者の能力ではなく「孤立」から起きます。
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