PMきほんラボ

CASE 25スコープと変更

後から来る専門家の席を、先に作っておく

これは、トラブルにならなかった話です。後から参画するステークホルダーは、席を先に設計しておけば、脅威になりません。

状況

あなたは、あるメディアサイトのWebアプリ化を担当しています。プロジェクトは順調。デザインも設計も、予定どおりに進んでいます。

ただ、ひとつ気になることがあります。クライアント側で、マーケティングを担当する会社の選定が遅れているのです。まだ決まっていません。

つまり——情報設計が、マーケティングの観点抜きで先に進んでいる。そして後から参画したその会社が、「この構成では検索評価の観点で不利です」と言い出したら。デザインも設計も、大きく手戻ります。

まだ、何も起きていません。

あなたなら、どうする?

まだ何も起きていません。何をしますか。 — 選ぶと、その選択の「ありがちな帰結」が開きます。正解当てではありません。全部読み比べてください。

— 残り 3 件の帰結が未読です —

実際の顛末

「ワイヤーフレーム作成完了までなら意見を取り込める」という受け入れ期限をデザイン・開発の両面から先に確定し、マーケ参画のデッドラインとして逆算提示。合流時も「デザイン・開発に影響のない形で進める」ことを合意してから受け入れ、スケジュールへの影響ゼロで統合しました。

後から参画するステークホルダーは、席(受け入れ期限と影響範囲)を先に設計しておけば、脅威になりません

なお、この案件では「順調すぎて怖い」と定期的に疑い、マイルストーンを再点検する習慣もありました。何も起きていないときに動けるかどうかが、PMの分かれ目です。

このケースの教訓

  • 後から参画する人の「席」(受け入れ期限と影響範囲)を、先に設計する。
  • 催促は相手の事情を動かさない。動かせるのは、自分たちの締め切りの設計。
  • 順調なときこそマイルストーンを再点検する。何も起きていないときに動けるかが分かれ目。

持ち帰りチェックリスト

  • 後から参画する予定のステークホルダーは、洗い出されているか
  • その人たちの意見を取り込める期限(受け入れ期限)を決めてあるか
  • 順調に見える案件で、マイルストーンを再点検する機会があるか

同じ穴が自分の案件にもないか、16項目で点検できます(登録不要・約3分)。

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NEXT STEP

こうした事故は、担当者の能力ではなく「孤立」から起きます。

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本サイトのケーススタディは、プロジェクトの現場で起こりがちな状況を再構成したものです。特定の企業・団体・案件を指すものではありません。