PMきほんラボ

CASE 20複数社での協業

誰も、そのスケジュールを管理していなかった

責任の空白は、問題が起きて初めて可視化されます。キックオフの時点で「誰が何を管理するか」を名指しで決める。

状況

あなたは、外部パートナーと協業するアプリ開発の案件を担当しています。

そのパートナーの作業の確定が遅れ始めました。その遅れは、要件の確定に、そして本作業に波及していきます。「誰かが手を打つはずだ」と思いながら、日が過ぎていきました。

——ある日、遅延の原因を追ううちに、根本的な事実に気づきます。

誰も、デザインのスケジュールを管理していませんでした。 外部パートナーは自社の作業を進める。パートナー会社は上がってくるのを待つ。あなたは全体を見ている。しかし「デザインの進捗を追いかける担当」は、体制図のどこにも書かれていなかったのです。

あなたなら、どうする?

責任の空白が見つかりました。どう埋めますか。 — 選ぶと、その選択の「ありがちな帰結」が開きます。正解当てではありません。全部読み比べてください。

— 残り 3 件の帰結が未読です —

実際の顛末

管理責任者を明示的に決定し、開発の順序も組み替え、毎週の内部MTGでデザイン認識を事前に合わせる運用を追加。デザイナーの増員もあり、進捗は回復しました。

責任の空白は、問題が起きて初めて可視化されます。だからこそ、キックオフの時点で「各スケジュールのオーナー」を名指しで決める。体制図に書かれていない仕事は、存在しない仕事です。

このケースの教訓

  • 体制図に書かれていない仕事は、存在しない仕事になる。
  • 報告してもらうことと、遅れたときに手を打つことは別。
  • 「気づいた人が拾う」は、誰も気づかなかったときに誰の責任でもなくなる。

持ち帰りチェックリスト

  • 各社・各工程のスケジュール管理責任者が、体制図に明記されているか
  • 遅延を検知したとき、誰が手を打つのか決まっているか
  • 自分が「誰かがやるはず」と思っている領域は、本当に誰かの担当か

同じ穴が自分の案件にもないか、16項目で点検できます(登録不要・約3分)。

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NEXT STEP

こうした事故は、担当者の能力ではなく「孤立」から起きます。

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本サイトのケーススタディは、プロジェクトの現場で起こりがちな状況を再構成したものです。特定の企業・団体・案件を指すものではありません。